Euphorbia multiceps (ムルティケプス大戟)
🌿 基本情報
- 学名: Euphorbia multiceps A.Berger (1910)
- 科名: トウダイグサ科 (Euphorbiaceae)
- 原産地: 南アフリカ・東ケープ州の乾燥台地
- 保護分類: CITES附属書II / IUCN 危急種(VU)
- 別名: 「クラゲ大戟」「多頭大戟」
🌵 形態的特徴
全体形状
- 直径50-80cmに達する巨大なクラスター形成
- 中心の古株から放射状に多数の枝を分枝
- 自然下で200年以上生存する記録あり
茎と葉
- 枝は4-5稜形で灰緑色(長さ10-15cm)
- 稜上に短い刺(5-10mm)と微小な葉痕
- 雨季のみ先端に微小な葉を展開
花と繁殖
- 枝先に黄色い杯状花序(春~初夏)
- 雌雄異株で結実率が低い特性
- 主に株分けで繁殖(種子発芽率<20%)
🌱 栽培管理
項目 | 詳細 |
---|---|
日照条件 | ☀️ 直射日光を好む(夏季は30%遮光推奨) |
温度管理 | 🌡️ 耐寒温度0℃(凍結防止必須) |
水やり | 💦 成長期は2週間間隔(冬季は完全断水) |
植替え | 🔄 3-4年に1回(根腐れ防止のため浅鉢使用) |
⚠️ 重要注意点
毒性:乳液にフォルボールエステル含有(失明リスクあり)
取扱注意:枝が折れやすいため移植時は特別な注意が必要
保護状況:野生個体の採取は現地法律で禁止
🌍 生態的特性
1910年に植物学者Alwin Bergerにより記載。乾燥台地で「フェイトンモルフォーゼ」と呼ばれる特殊な成長形態を示し、古株が次第に木質化する特徴を持つ。
💎 園芸的価値
- 巨大なクラスターが作り出す造形美
- 栽培下で直径1mを超える標本は超高額取引
- 「生きている化石」として植物園で人気