Operculicarya pachypus (オペルクリカリア・パキプス)
🌿 基本情報
- 学名: Operculicarya pachypus Eggli (1995)
- 科名: ウルシ科 (Anacardiaceae)
- 原産地: マダガスカル南部(トゥリアラ州)
- 保護分類: CITES附属書II / IUCN 絶滅危惧II類(VU)
- 別名: 「象の足」「ジャイアント・オペルクリカリア」
🌵 形態的特徴
幹と根系
- 直径1mに達する肥大した塊根(caudex)
- 樹皮はコルク質で深い亀裂が特徴
- 地中に巨大な貯水根を発達
枝葉
- 羽状複葉(小葉は5-7対、長さ2-3cm)
- 新芽は赤褐色で光沢あり
- 乾季には完全落葉
花と果実
- 微小な黄緑色花(雌雄異株・花期は雨季初期)
- 直径5mmのドーム状果実(operculum構造)
- 結実まで10年以上を要する
🌱 栽培管理
項目 | 詳細 |
---|---|
日照 | ☀️ 年間を通じて直射日光必須(遮光不要) |
温度 | 🌡️ 耐寒温度5℃(10℃以上で越冬推奨) |
水やり | 💦 葉がある期間のみ給水(塊根の皺で判断) |
用土 | 🪨 軽石7:赤玉土3の超排水配合 |
⚠️ 重要注意点
毒性:ウルシ科特有のウルシオール含有(皮膚炎リスク)
成長速度:塊根1cm成長に3-5年を要する超低速
輸入規制:マダガスカル産はすべて輸出許可証必須
🌍 生態的特性
1995年に植物学者Urs Eggliにより新種記載。マダガスカルの石灰岩地帯に特異適応した「極端なpachycaul(太幹植物)」で、塊根の年輪分析から100年以上生存が確認。
💎 園芸的価値
- 「生きた彫刻」として盆栽愛好家に人気
- 直径30cm以上の個体は50万円超で取引
- 植物園で「奇想天外植物」の代表種として展示